グリーバス将軍の話をしよう。

グリーバス将軍の話をしよう。

 

ゆんちゃんは小学生の頃からスターウォーズ大好きっ子だった。きっかけははっきり覚えてないけど、小1くらいのときにちょうどファントムメナスが公開されたこともあって、過去三部作を金曜ロードショーあたりで放送してたのをみてハマったんだと思う。

ゆんちゃんが一番好きだったのはダースモールだった。読者のみんなもきっと共感してくれるに違いない。あの一度見たら忘れられない面構えと、ほとんど喋らないミステリアスな雰囲気、タトゥイーンで初めて刃を交えて、その戦いがお預けになるあのラスボス感。そして今まで見たこともなかったダブルセーバー。ヴィランとして完璧に仕上がったキャラクターだ。気に入らないはずがない。さきほど好き「だった」と書いたが、今でも現在進行形で大好きだ。ナブーでクワイガンと若きオビワンが二人掛かりで対決するシーンの楽曲、デュエル・オブ・フェイトは今でもゆんちゃんのテンションをぶち上げてくれる。

しかしそんなに大好きだったダースモールだが、ゆんちゃんはなぜかクワイガンのライトセーバーのおもちゃを持っていた。たぶんダースモールのそれは単純に2倍くらい値段が高かったんだろうと思う。お金が貯まるのが我慢できなかったと思われる。レゴも欲しかったし。それでも、公園でチャンバラをするとき、ライトセーバーこそ緑色だったが、ゆんちゃん心はダースモールのつもりだった。そのことに違和感すら覚えなかった。

 


さて、第2作ではジャンゴフェットにメロメロになり、待望の第3作公開はたしか小5か小6かそれくらいだったと思われる。調べればわかることだが憶測では2006年だった気がする。なぜならゆんちゃんは2006年の6月6日を恐れていたからだ。そう、オーメンのあれである。何か起こるんじゃないかと本気で心配していた。

 


なんの話だ?

 


第三作を公開初日に見た友達が、グリーバス将軍というのが、4本腕で、四刀流を使うんだと興奮気味に話してくれた。ゆんちゃんはすごく期待した。ダースモールのダブルセーバーですら、あんなにすごい戦いだったんだから、これはもっとすごいものが見られるに違いないと。

なぜか第三作は劇場で見ていない。おそらく中学受験で忙しかったからと思われる。だがしばらくしてDVDを見たときに、ゆんちゃんはガッカリしてしまった。

 


グリーバス将軍はたしかに四刀流だったが、まるで扇風機みたいな、手首ぐるんぐるんの奇妙な攻撃だったし、しかもそれも早々に2本腕を切り落とされてただの二刀流になったかと思えば、さっさとトンヅラこいて、最後はステゴロのちブラスターで射殺されるという、剣技もクソもない呆気なさだったからだ。

 


これは話が違うな…と思った。

 


そんなこんなで、グリーバスにはガッカリだったが、ムスタファーの戦いはすごく良かったし、なによりオープニングのコルサントの戦いは素晴らしくて、EPⅢは今でもお気に入り。そしてダースモールは、ゆんちゃんの永久欠番です。

 


カイロ・レン?おとといきなさい。修行が足らんよ!!